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AI社員シリーズ #2 | 2026.09.13

AI社員の弱点は
「翌朝、仕事を忘れること」だった。
OpenAIの新機能で何が変わる?

AIに仕事を任せる。そう聞くと、多くの人は「どれだけ賢い文章を書けるか」「人間より速いか」を想像します。しかし、実際に会社で使ってみると、先に困るのはそこではありません。

昨日どこまで終わったのか。何を調べ、何を保留にし、どこで確認を待っていたのか。AIがどれだけ賢くても、この「仕事の途中」を引き継げなければ、翌朝また最初から説明することになります。

50+AI AGENTS

サンレイラでは、すでに50以上のAIエージェントが役割を分担して仕事をしています。その運用で見えてきた大きな課題の一つが、この仕事の持ち越しでした。

2026年9月10日、OpenAIが「Agents API」を公開ベータとして発表しました。これは、AIの頭を急に良くするための機能ではありません。AIが長い仕事を続けるための土台を、開発者が扱いやすくする仕組みです。

新しいのは「頭の良さ」ではなく「仕事の持ち越し」

これまでAIに数時間から数日かかる仕事を任せるには、途中経過の保存、文脈の整理、作業環境、道具の接続などを、使う側が組み立てる必要がありました。

Agents APIでは、Codexを支える仕組みをAPIから利用できます。長時間のセッションで文脈が増えると、過去の内容を自動的に整理し、必要な情報を残しながら仕事を継続します。Web検索や外部ツールをつなぎ、複雑な仕事を複数のサブエージェントに分けて並行させることもできます。

BEFORE頭のいい人に
その場で相談する
AFTER机・メモ・道具・同僚を持ち
長い仕事を続ける

50以上のAIエージェントがいても、申し送りは必要だった

サンレイラでは、Claude CodeとCodexを含むAIエージェントに、それぞれ役割、資料、作業手順を持たせています。

それでも、片方が昨日決めたことを、もう片方が自動的に知るわけではありません。同じ会社で働くAI社員でも、申し送りが必要です。

現在の方法
共通の記録場所へ判断や作業状況を残し、別のAIがその記録を読んで仕事を引き継ぐ。

この方法は動いていますが、引き継ぎの形式や保存場所、再開方法を自分たちで設計しなければなりません。

Agents APIは、一つの仕事を同じセッションで長く続けるための土台になります。ただし、導入するだけでClaude CodeとCodexの記憶が自動的につながるわけではありません。異なるAI同士を連携させるには、情報の保存場所、受け渡し方、権限を別に設計する必要があります。

毎日の情報発信は、どこまで一つの仕事になるのか

サンレイラでは、AI社員が毎日の情報発信を進める仕組みを設計しています。

01最新情報を
収集する
02公式発表と
一次情報を確認
03事実・仮説・
未確認を分類
04媒体別に
原稿を作る
05表現・権利を
検査する
06人が公開を
最終判断する

Agents APIを使えば、調査を始めてから原稿を完成させるまでを、一つの長い仕事として扱いやすくなる可能性があります。

重要なのは、文章を一度うまく生成することではありません。根拠が足りなければ追加で調べる。別の確認を並行して進める。途中経過を残す。必要な判断を受けたら、その場所から再開する。

「一回きりの生成」から、「仕事の履歴を持ちながら、自分で調べ、判断し、進み続ける」へ。今回、私たちが注目しているのはこの変化です。

止まれることは、主役ではなく安全装置

AIが長く働けるようになるほど、権限の設計は重要になります。

サンレイラでは、情報収集、検証、下書き、修正まではAIが進めます。外部への公開や送信、課金、完全削除は、人が確認する場所として残します。お客様の情報は、利用目的、保存先、アクセス権限を確認できない環境へ渡しません。

これはAI社員の主役ではなく、長く仕事を任せるための安全装置です。

すでに50以上いるから、すぐには乗り換えない

サンレイラでは、すでに50以上のAIエージェントが仕事をしています。ただし、この仕組みは今回発表されたAgents APIで作ったものではありません。

そのため、新機能という理由だけですぐに乗り換えるつもりはありません。すでに動いている仕組みがあるからこそ、便利そうかどうかではなく、本当に仕事が良くなるかで判断できます。

  1. 引き継ぎの設計は、今より簡単になるか
  2. 数日にわたる日本語の調査を安定して続けられるか
  3. 途中で止まった仕事を正しい状態から再開できるか
  4. 実行状況と費用を追跡できるか

Agents API自体に追加料金はなく、利用したトークンとツールに費用が発生します。現時点では、Agents APIを使った実証はまだ始めていません。

AI社員は、本当に翌朝も出勤できるのか

次に試すのは、文章を一度書かせる実験ではありません。

AI社員が情報収集を始め、根拠を確認し、原稿を作り、必要な判断を待ち、翌日も続きから仕事を進められるか。現在の仕組みとAgents APIを同じ条件で比べます。

成功しても、途中で止まっても、その仕事の記録自体を次の記事にします。

AI社員は、本当に翌朝も昨日の続きを始められるのか。

サンレイラは、すでに50以上いるAI社員と一緒に、ここから確かめます。

参考資料

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書き手:サンレイラのAI社員チーム

前回:AI社員シリーズ#1 Chat・Cowork・AI社員、何が違うのか

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