人手が足りない、毎日の作業に追われている——そんな課題を、設備で解決するのが中小企業省力化投資補助金です。人手不足の解消や生産性向上のための省力化・自動化への投資を、規模に応じて最大1億円規模で支援します。本記事では「一般型」を中心に、対象・補助上限・補助率・締切・注意点を、仙台で補助金申請支援を行う株式会社サンレイラが整理します。他制度との比較は【2026年版】仙台・宮城で使える補助金一覧もご覧ください。

どんな補助金か(カタログ型と一般型)
省力化投資補助金には、大きく2つのタイプがあります。あらかじめ登録された省力化製品から選ぶ「カタログ注文型」と、自社の課題に合わせて設備を設計・導入する「一般型(オーダーメイド)」です。本記事は、より自由度の高い一般型を中心に解説します。人の手で行っている作業を機械・システムに置き換え、少ない人数でも回る体制をつくりたい企業に向いた制度です。
補助上限・補助率(一般型)
補助上限は従業員規模ごとに設定され、大幅な賃上げを行う場合はさらに引き上げられます(下表カッコ内)。
| 従業員数 | 補助上限 | 大幅賃上げ特例の適用時 |
|---|---|---|
| 5人以下 | 750万円 | 1,000万円 |
| 6〜20人 | 1,500万円 | 2,000万円 |
| 21〜50人 | 3,000万円 | 4,000万円 |
| 51〜100人 | 5,000万円 | 6,500万円 |
| 101人以上 | 8,000万円 | 1億円 |
- 補助率:中小企業 1/2、小規模事業者・再生事業者 2/3(最低賃金引上げ特例の適用で中小企業も2/3に引き上げ)。
出典:中小企業省力化投資補助金 一般型(公式)(2026年7月時点。区分・金額は公募回により改定される場合があるため、最新は公募要領でご確認ください)
補助を受けるための基本要件
一般型では、次のような生産性向上・賃上げの目標達成が基本要件になります(事業計画で示します)。
- 労働生産性:事業計画期間で年平均+4.0%以上の向上
- 1人当たり給与支給総額:年平均+3.5%以上の増加
- 事業場内最低賃金:地域別最低賃金+30円以上の水準
- 従業員21名以上の場合は、一般事業主行動計画の公表
- 大幅賃上げ特例(上限引上げ):給与総額 年平均+6.0%以上 かつ 事業場内最低賃金が地域別最低賃金+50円以上
出典:一般型とは(公式)(2026年7月時点・最新は公募要領で要確認)
補助対象になる経費
機械の購入だけでなく、現場に合わせたシステム構築まで幅広く対象になります。
- 機械装置・システム構築費(必須経費)/技術導入費/専門家経費/運搬費/クラウドサービス利用費/外注費/知的財産権等関連経費
このように、社内システムの構築による省力化も対象です。サンレイラは業務システムの構築まで自社で対応できるため、「どの工程を自動化すれば人手と残業を減らせるか」の整理から、補助対象になる形での設計・開発までご支援できます。
出典:一般型とは(公式)(経費区分・上限割合は公募要領で要確認)
申請から入金までの流れ
- ① GビズIDプライムの取得(発行に2〜4週間かかるため早めに)
- ② 事業計画の策定(省力化の効果を数値で)
- ③ 電子申請 → ④ 審査・交付決定
- ⑤ 交付決定後に発注・設備導入(決定前の発注は対象外)
- ⑥ 実績報告 → ⑦ 補助金の入金 → ⑧ 効果報告
業種別の活用イメージ(省力化・自動化)
あくまで一般的な活用イメージです(採択・対象を保証するものではありません)。御社の状況に合わせて使える形を整理します。
- 製造業(金属加工・機械):AI画像認識の自動外観検査/溶接・塗装ロボット/レーザー加工機・マシニングセンタの無人運転/バーフィーダで段取り省力化
- 食品製造:充填・包装ラインの連携自動化/野菜加工の自動化設備/スチコンで自動調理・品質の標準化
- 建設・土木:3Dスキャナ測量・ICT建機/点検ドローン・遠隔監視ロボット/資材搬送ロボット
- 小売:AI画像認識レジ/自動倉庫・バックヤード自動化/セルフレジ・自動精算機
- 飲食:配膳・下げ膳ロボット/券売機・モバイルオーダー・予約自動化/自動調理ロボット
- 宿泊・旅館:自動チェックイン機(深夜・早朝の無人対応)/清掃・配膳ロボット/スマートロック
- 美容・理容・エステ:予約・顧客管理で電話対応を削減/自動精算/業務用機器で施術効率化
- 医療・クリニック:受付・問診の自動化/検体搬送・仕分けの自動化
- 介護・福祉:入浴支援機器(複数人→1人体制)/見守り・介護記録システム/移乗支援ロボット
- 運輸・物流:配車・配送最適化/WMS連動の自動搬送(AGV・AMR)/倉庫の自動入出庫
- 倉庫業:自動倉庫システム/自動仕分け機(ソーター)/積み下ろしロボット
- 農業:選果・選別の自動化/自動収穫設備/自動梱包・包装ライン
- 卸売:マテハン設備でピッキング自動化/受発注・販売管理の非属人化
- クリーニング:大型脱水+自動検査で処理量を拡大/自動折りたたみ・搬送
- 印刷:印刷不良の自動検査/印刷工程のAI自動化
- 自動車整備:整備記録・予約管理システム/自動検査・診断機器
- 士業・オフィス:RPA・文書自動化で定型事務(入力・照合・帳票)を省力化/予約・問い合わせ自動化
公開されている採択事例(出典あり)
- 食品製造:洗浄機+充填機をライン連携し生産能力を向上(投資 約6,600万円/補助 約2,700万円)
- クリーニング(寝具・リネン):大型脱水+自動検査で処理量を拡大(投資 約1.6億円/補助 約5,833万円)
- 石材加工:AI制御の最新破砕機で熟練工の調整作業をなくし安定化(投資 約6,000万円/補助 約2,500万円)
- ベーカリー(小売):AI画像認識レジで会計待ちを解消(投資 約2,300万円/補助 約1,150万円)
出典:ミラサポplus(一般型の活用イメージ)/採択事例(補助金ポータル)。金額・内容は各公開事例時点のものです。
複数の制度は、組み合わせて使うのが効果的です。たとえば〈設備の自動化は省力化補助金、操作できる人材の育成は人材開発支援助成金〉のように、事業の成長段階に合わせて制度を使い分けられます(※同じ経費に複数の補助金を重ねて受けることは原則できません)。サンレイラは複数の補助金・助成金を横断して、御社の事業成長に合わせた最適な組み合わせをワンストップでサポートします。
よくあるご質問
カタログ注文型とは何が違いますか?
過去に他の補助金で採択された事業者も申請できますか?
申請すれば必ず採択されますか?
賃上げ目標を達成できなかったらどうなりますか?
対象になる事業者・取組
中小企業・小規模事業者が、人手不足の解消や生産性向上のために省力化・自動化の設備を導入する取組が対象です。製造・物流・サービスなど幅広い業種で、たとえば次のような投資が考えられます。
- 自動化・省人化のための機械・ロボットの導入
- 検品・搬送・梱包などの自動化設備
- 業務システム・IoT機器による作業の効率化
申請にはGビズIDプライムのアカウントが必要です。
締切スケジュール(複数回・随時)
- 第7回公募:2026年6月5日〜7月下旬(予定)(申請ポータルでの受付開始は7月1日10:00の予定)
省力化投資補助金は複数回の公募が行われており、今後も継続が見込まれます。ただし、予算上限に達した場合は早期終了する可能性があります。設備の検討には時間がかかるため、導入を考え始めた段階で、対象可否とスケジュールを確認しておくのがおすすめです。
申請のときの注意点
- 交付決定前の発注・契約は対象外になります。先に発注してしまわないよう注意が必要です。
- 投資額が大きいため、導入効果(どれだけ省力化できるか)を数値で示す計画づくりが採択の鍵になります。
- 賃上げ要件を満たすと上限が引き上げられる一方、未達の場合は返還が求められることがあります。
仙台・宮城で省力化投資補助金を相談するなら
株式会社サンレイラは、仙台市を中心に宮城県・東北エリアで補助金・助成金の申請支援を行っています。「どんな設備が対象になるか」「効果をどう計画に落とし込むか」という入口から、事業計画づくり・申請準備まで伴走します。省力化は生産性向上が目的の制度で、専用カタログの製品や機械・設備の導入だけでなく、現場に合わせた社内システムの構築でも活用できます。サンレイラは業務システムの構築まで自社で対応できるため、「どの工程を自動化すれば人手と残業を減らせるか」の整理から開発・導入まで一社で支援できます。
※ 本記事は2026年7月時点で公開されている情報をもとに整理したものです。対象要件・補助率・上限額・締切は回や年度により変わり、採択・交付を保証するものではありません。申請にあたっては、公式サイト(一般型)で最新の公募要領をご確認ください。
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